先に粘膜下筋腫の人の生理の辛さについて紹介しました。生理が辛いことは非常に厄介ですし、日常生活に支障を及ぼします。私は、たまたま辛い時と休みの日が重なったりすることが多くてラッキーだったんですが、そうでなければ仕事を休まなけれればいけないレベルの時もありました。
しかし、それ以上に(?)厄介なのは、月経過多により貧血になってしまうということかもしれません。
子宮筋腫(粘膜下筋腫)が引き起こした貧血の歴史(私の場合)
子宮筋腫になる前までは、健康診断でも貧血を指摘されたことは一度もありませんでした。が、2015年から2018年に手術をするまでに数回ひどい貧血を体験しました。
- 2017年12月 ヘモグロビン値が通常の半分以下だと言われました。(検査結果を取っておいてあったのですが、感熱紙だったため真っ白になっていました・汗)
- 2018年1月 鉄剤を真面目にのんだので数値的には元に戻りました
- 2018年4月 貧血で間違いない症状が出ていたのでいつもの婦人科に。ヘモグロビン値が7.8でした。ここでまた鉄剤を処方され、子宮筋腫をとる手術をするという方向の話に・・・・・。
- 2018年6月 いつもの婦人科から紹介された手術を受ける総合病院へ。この時も既に貧血でした。(結果が手元に残っていないのですが、ヘモグロビン値は、7台か8台だったと思います。)
詳しいことはよくわかりませんが、貧血か貧血じゃないかを判断する時にお医者さんは、ヘモグロビン値見ています。
ヘモグロビン値は、女性だと12.1~14.5が正常らしいです。11.0以下は「異常」だそうです。7.8は、随分と異常ですね。
ちなみにヘモグロビン値が7.8の時に、フェリチンという数値を調べてもらったこともあります。貯蔵鉄だと先生は言っていました。こちらも基準値が4.0~88.0のところ1.5とひどい数値でした。
ヘモグロビン値 7~8くらいの貧血の症状(私の場合)
- とにかくとにかく氷が食べたくて仕方がない
- 疲れやすい、すぐに眠たくなる
- 階段を上る(下りは大丈夫)坂道を上る(下りは大丈夫)のが異様にきつい(平地を歩くのはどれだけでも全く平気です)
- 爪が異様に割れやすい
フラフラしたり、倒れてしまったりする人もいるみたいですが、私はフラフラしたり、まして、倒れたりということは全くなく、地味に辛いやつでした。
とにかく氷をボリボリ食べる日々、これに尽きます。それはそれは、病的でした。家にあった普通の氷トレイでは、出来上がる氷が大きくて食べにくいので、100円ショップで食べやすい氷を作れるトレイを買ってきて食べました。旦那が見ていると、「やめなさい!」と怒られるので、旦那に隠れて食べました。
体や子宮を冷やしたくないのに氷を食べることをやめられない悪循環
貧血がひどくなり始めた頃から、生活習慣の改善等で子宮筋腫を改善することはできないかと考え始めていました。「体・子宮を冷やさない」「体・子宮を温める」が大切なのはすぐにたどり着いた答えでしたが、冷やしの代表とも言える氷を食べることがやめられないんだから、本当に悪循環すぎて嫌になりました。また、鉄剤(錠剤)をしばらく飲んで貧血が回復すると氷には全く興味がなくなるんです。全然おもしろくないんですけど、笑ってしまいますよ、本当に。
氷じゃなくて土が食べたくなる人もいる?!貧血って変な病気です
病院の先生に氷が食べたいことを愚痴ったら、「土を食べたくなる人もいるみたいですよ」という返事が返ってきました。「(氷と土)どっちが重症ですか?」と聞いたら、「土じゃないですかね、あはは」と言われました。いやー、全くおもしろくないです。
貧血の治療その1 鉄剤と呼ばれる錠剤(もしくはカプセル)をのむ
鉄剤と呼ばれる薬を毎日飲みます。手術が決まる前に行っていた小さな病院では、真っ赤な錠剤が処方されました。
手術が決まった後に通った大きな病院では、真っ青なカプセルが処方されました。
1日1回でした。朝食後に飲むと処方されましたが、夜ごはんの後の方が飲みやすいと希望を言うと簡単に変えてくれました。(錠剤が苦手で朝は特に飲みづらいからです。)
ヘモグロビン値一桁のひどい貧血でしたが、2週間も飲めば、目に見えて改善を感じることができ、1ヶ月くらいでヘモグロビン値も正常な域に入ってきます。
ちなみに、薬が、赤でも青でも関係なく、大便は異様に黒くなります。初めての時はびっくりしましたが、そんなもののようです。
貧血の治療その2 鉄剤の注射
手術前に使ったリュープリンという注射💉の副作用(フレアアップ、このことは後日別の記事で詳しくお話ししたいです。)でけっこうな出血がおこったときに一度だけ注射をしました。鉄剤(錠剤)コツコツのむのでは間に合わないような緊急時に使うのかなと自分的には認識しました。
大きな赤い液体が入った注射の形をしたものが出てきてビビりましたが、(採血もしなければいけなかったので)採血した後の針にそのままその赤い液体が入ったやつを繋いでちゃちゃっと入れてくれました。
後、鉄剤の錠剤の方は体に合わない人がいるみたいですね。鉄剤を飲むとお腹を壊したり、気持ち悪くなってしまう人がいるようです。そういう時は、注射になるようです。
子宮筋腫の手術をするか、しないか
しないならば、どう貧血と付き合っていくか
子宮筋腫の患者にとってもお医者さんにとっても「貧血の治療」というのは非常に重要なポイントです。
手術を決める前に行っていた小さな病院では、ギリギリまで(多分。)手術をしない方向で貧血への対処を考えてくれました。
漢方を飲んでみたりもしましたし、貧血になる速度を遅めるためにサプリメントもいいんじゃないかと提案してくれたこともありました。そうか、病院でサプリメントを処方してくれるのかぁと思ったら、そこは「自分で好きなのを探してください」とちょっとドライに言われました。(ですよねー。)
当時私が気に入っていたのは、美めぐり習慣というサプリメントでした。
少しは、貧血になる速度を遅められたのかなと自分では思っています。小さい粒で飲みやすかったり、鉄の他にも何だか女性にうれしい成分がいっぱい入っているのも気に入っていました。特に体を温めたいと思っていたので「生姜」はうれしかったです。
数ヶ月定期購入を継続しましたが、サプリメントでは、補う鉄が全く追いつかないということで、定期購入を停止し、病院で貧血を鉄剤をもらいながら治療し、手術を受ける方向で話を進めることになりました。美めぐり習慣の会社に定期購入の中止とその理由を伝えると快く応じていただき温かい言葉をいただきました。必要ならば、またお世話になりたいですが、私の場合、子宮筋腫の改善イコール貧血ではなくなるイコールサプリメントは必要ない、ということなので、お世話にならないで済むようにこれから再発防止に努めていかなければなりません。
貧血であるということは心臓に負担をかけているということ
「手術をするかしないか」という選択肢で悩んだ時に「貧血」って何なのかっていうことを同時に考えました。し、いろいろネットなどで調べました。
その情報の中で一番心に刺さったのは、貧血イコール心臓に負担をかけているということだという事実です。貧血は、ヘモグロビン値やフェリチン値が戻ったり、氷を食べなくなればOKという簡単なものではないということです。貧血を繰り返せば、人間の臓器の中でも最も重要と言っても過言ではない心臓に負担をかけてしまうのです。貧血を繰り返せばそれは蓄積されていくのだと思います。私は、貧血と付き合っていくのではなく、根本(子宮筋腫)をやっつけなければいけないと強く思いました。それで手術という選択肢になりました。